冬季 低温による健康被害
冬季の低温はさまざまな健康被害を引き起こします。このブログでは、低体温症、凍傷、心臓病のリスク増加など、冬特有の健康問題とその予防方法について紹介します。
冬季 低温による健康被害
冬の災害を調べていくと、冬特有の健康被害があることがわかりました。
人に被害を及ぼすのであれば、冬特有の健康被害も災害になるのではないでしょうか。
冬季特有の健康被害の中で、低温被害について調べてみました。
身近な低温被害から命を奪う被害まで、いろんな低温被害があるということがわかりませした。
冬は客観的にみると雪の積もった景色が幻想的に見え美しく感じるようですが、美しさにある自然の脅威、その脅威からうける人間の健康被害というものを考えると、自然は油断すると恐ろしいものということがわかります。
次では低温被害にどのようなものがあるのかをお伝えします。
低温による健康被害の種類
まずはざっくり、低温における人体の影響について。
人が低温環境におかれると、体温が低下しないように末梢血管の収縮や「寒冷ふるえ」などの体温調節反応が起こりますが、それに付随して様々な生理的・心理的負担も生じるようです。
- 末梢血管が収縮し、血圧が上昇する。
- 筋肉の動きが悪くなり、手作業がしにくくなる。
- 排尿の回数が増えて気づかないうちに脱水が進行する。
- 足の末梢部(指先)の血液循環が著しく阻害される。
- 冷たい空気を大量に吸入することで気管支の炎症が起こりやすくなる。
- 身体の内部の温度が低下すると、警戒心や論理的思考力が低下する。
私が住んでいた東海地区でも冬は寒く、朝はしもやけになりました。
しもやけは上の2番めにあたる 筋肉の動くが悪くなる ということに該当するのでしょうね。
脱水症状というのは意外ですね。脱水は夏のものと思いきや冬もなりやすい症状ということです。
次は具体的な健康被害です。
低体温症
体温が通常よりも著しく低下する状態。寒冷な環境に長時間さらされると、体温調節がうまく機能しなくなり、重篤な場合は命に関わることもあります。
寒冷地に出向く場合は、寒冷地用の衣服はもちろん、なるべく長い間そこにいないことですね。
凍傷
皮膚やその他の組織が凍結することによって生る。特に指先、つま先、耳、鼻などの末端部が影響を受けやすいです。重度の凍傷は組織の壊死を引き起こす可能性があります。
先ほどあげた、しもやけも凍傷にあたりますよね。 農家の友人はしもやけがひどくなり、肌に亀裂がはいっていた子もいました。
凍傷は血液が行き届きずらい場所に多いからなのか、足の指先が凍傷になりやすく、ここにもあるように壊死してしまうと、最悪切断ということになります。
心臓病のリスク増加
寒冷な環境では、血管が収縮して血圧が上昇しやすくなるらしく、これにより心臓に負担がかかり、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まることがあるようです。
寒さで細胞が「ぎゅっ」と萎縮すると同じく血管も同じく収縮してしまうので、このような現象となります。これは他の症状と同じで、寒いから体温調整をするために血を送り出そうとする、しかし血管が萎縮してしまい、いつもより心臓ががんばってしまうから、心筋梗塞につながります。
このことは厚生労働省のデータからも明らかです。
平成16年のデータですが、11月から上昇しピークが1月です。
脳血管疾患、心疾患ともに同じようなグラフの形となっていることがわかります。
呼吸器系の問題
冷たい空気は気道を刺激し、喘息や慢性気管支炎などの呼吸器系の疾患を悪化させることがあります。
さほど寒くない地域では面白半分に白い息で楽しむ子供がいます。 寒い地域でこの息(体温)と外の温度差がとても広いため、遊ぶなんでとても危険です。
Youtubeでロシアの北方の動画をみると、冬の夜は肺をやられるから外出をしないという現地の方の話を見かけますが、これがまさに呼吸器系の問題と同じ意味を持っています。
冷気は気道を刺激するたわけですから、呼吸器系の疾患を悪化させます。
寒冷地ではマスクは必須ですね。
免疫系の低下
寒さは体の免疫機能に影響を与え、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなることがあります。
これは皆さんご存知ですね。インフルエンザは寒くなると猛威をふるいます。
グラフをみるまでもないかもしれませんね。
低温による健康被害の種類をいくつかご紹介しましたが、元は次のサイトを参考にさせていただき、専門サイトなどを調査し書き上げました。
さらに詳しく知りたい方は次のURLよりご覧ください。
寒冷環境下での作業に伴う健康リスクと予防方策 | 労働安全衛生総合研究所
低温による健康被害を防ぐ方法ないものか
参考にしたサイトから文面を引用いたします。
寒冷環境下での作業に伴う健康リスクと予防方策 | 労働安全衛生総合研究所
- 自分では大丈夫と思っていても気づかぬうちに深部体温が低下したり手指末梢部の冷却が進行し、凍傷や低体温症になる場合もあります。保温性の保証された防寒衣類(具)、暖房器具、温かい飲食物、いつでも避難できる暖かな場所の確保が必須です。
- 寒冷環境に長時間さらされないように、活動の計画とスケジュールをたて、これを厳守する必要があります。
- 作業を開始する前に必ず準備運動を行いゆっくりと作業を始めます。この事前ウオーミングアップを怠ると傷害のもとになります。
ここにある通りなのですが、寒冷地ではなるべく外出しないことをおすすめいたします。
雪かきなどや道路凍結を解除する冬の災害から改善する作業などでやむおえず外出する場合は、
- 活動計画を立てる:天気予報を確認し、予定を立てる長時間(2時間を超える)の場合は回数を分ける
- 活動前に準備運動をする:急にはじめないゆっくりと
- 防寒具を身につける:上着、下着、靴すべてに配慮をしましょう
繰り返しますが、極度に気温が低い場合は外出しないことです。
冬季 低温による健康被害まとめ
以上が冬季 低温による健康被害に対するブログです。 冬の災害について色々と調べていると、気温が下がるだけで冬は災害だということがわかります。
気温が下がるだけと書きましたが、人災が加わらず災害となります。(台風も同じなのですが)
北国以外の人にとって、冬の災害は遠い「存在」のような気がしますが、最近は異常気象も多く、関東や近畿または九州以南でも寒波により冬季の低温による健康被害をうける可能性はあります。
このブログはその時の参考になれば幸いです。