春の風は台風なみの災害 ?
春はあたたかくて穏やかな気候と感じてしまいますが、春一番より強烈は春の風というものがあります。春の風は春の災害のひとつです。
春の風は台風なみの災害？
春といえば新生活の季節、そして春は風。春の風はそよ風のようなものではなく「強風」です。
春特有の強風、考えもしない予想外の災害を引き起こすことがあります。
一見すると穏やかに感じる春の風は、台風に匹敵するほどの影響を及ぼすことがあるのを知っていますか？
春の風は台風なみの災害と言われています！
ここででは、春の風の特性と影響、そして対策についてお伝えします。
春の風とは
春の訪れを感じる暖かくて穏やかな風、しかしその春の風は時には台風なみに猛烈な力を持ち、台風並みの災害を引き起こすこともあるのです。
春の風が猛烈なにのは、春特有の気圧配置と季節の変わり目による不安定な天候が重なり、突風や竜巻などの強風が発生しやすい時期となるからです。
春の風について、長野地方気象台の「春の特徴」が参考になります。
移動性高気圧や低気圧が交互に日本付近を通過しはじめます。移動性高気圧に覆われると晴れる日が続き、盆地では気温が上がります。盆地での地面の温度が上がると地面付近の空気も暖められるため、膨らんで（膨張）軽くなりそこの空気は上昇します。
長野地方気象台｜春の特徴
それを補うように周りからは空気が吹き込んで来ますし、強い風で上空の空気がかき混ぜられて地上に降りて来ます。午後に風の強くなる地域があるのはこのためです。
つまり春の風は、季節の変わり目に見られる現象の一つであるということと 冬の寒い空気と夏の暖かい空気が交差していることが原因であり、大気の安定性が低下し、その結果強い風が吹きやすくなります。
春の風と台風の共通点
猛烈な春の風、どのくらい凄いのかというと台風と変わらない凄さがあります。
意外に知られていないこととして春の風も台風のどちらも強い風を伴う気象現象なのです。
台風との違いは、台風は雨により水害に繋がりますが、春の風は風のみだということです。
春の風：突風
春の風は台風のように局地的に強い風が吹き、突風が発生する可能性があります。
突風とは一般的に、突然吹きだす強風のことでで、短時間で収まるります。本来は寒冷前線や雷雨などに伴って起こることが多いと言われていますが、春の場合は移動性高気圧や低気圧が交互に刺激しあい発生しています。
春の風：竜巻
春の風でも「竜巻」は発生します。竜巻は突風よりもさらに強い風速を持っていることが多いので注意です。
竜巻の発生が多いのは7月以降で9月がピークですので、竜巻が発生しやすい注意レベルでいいでしょう
春の風と台風は、その発生原理が異なるものの、いくつかの共通点を持っています。
両者ともに、強い風を伴い、時には建物の損傷、交通機関の乱れなど、社会に大きな影響を及ぼすことがあります。
特に、春の風は予期せぬ時に強く吹くことが多く、その突然性が台風と同様に災害を引き起こす要因となることがあります。（台風は気象レーダーで予想しやすいため）
春の風対策
猛烈な春の風による災害を防ぐためには、事前にしっかりと対策しておくことが大切です。
- 気象情報に注意: 天気予報や警報・注意報をこまめに確認し、強風の恐れがある場合は外出を控える。
- 家屋の点検: 飛ばされやすい物は屋内にしまっておく。
- 安全な場所の確保: 強風が発生した場合に備えて、安全な場所を確保しておく。
春の風による災害を防ぐためには、日頃からの備えが重要です。
屋外の物品は固定する、建物のメンテナンスを怠らない、植物や木の剪定を適切に行うなど、基本的な対策を心がけましょう。
建物メンテナンスについては、屋根や雨戸、シャッターを点検は必要です。
また、強風が予報されている場合は、外出を控える、情報をこまめにチェックするなど、臨機応変に対応することが大切です。
暴風によりモノが飛んできてガラスが割れる場合があります。ガラスが割れると更に被害が広がるため、雨戸を閉めたり、ガラスに飛散防止用のフィルムを貼っておくなどの対策が必要です。
この春の風を天気予報で知るキーワードは「強風」または「暴風」です。
台風より予想は短く、数日または1日前から発表されます。
発表されるものは、暴風に関する気象情報から始まり、強風注意、暴風警報と表現が大きくなります。
参考までに、気象庁が公開している「気象等に関する特別警報の発表基準」についてもご紹介いたします。
まとめ
春の風は、台風に匹敵する強さを持つ災害をもたらす可能性があります。事前にしっかりと対策をしておき、安全に過ごしましょう。
春の風は、その爽やかさの裏に、台風に匹敵するほどの力を秘めています。しかし、適切な準備と対策を行うことで、そのリスクを最小限に抑えることが可能です。春の訪れを楽しむ一方で、自然の力を正しく理解し、それに対処することが、安全で快適な生活を送るための鍵となります。
