台風による災害はどんなものがあるのか

台風の季節が近づくと、私たちの心配事は増えます。台風によって引き起こされる災害は、どのようなものがあるのでしょうか？この記事では、台風がもたらす様々な災害の種類と、それに対する効果的な備え方についてご紹介します。台風の脅威に立ち向かうための知識を身につけ、安全を確保しましょう。

台風による災害はどんなものがあるのか
台風はなぜ災害につながるのか
台風による災害の例
台風に備えよう

台風による災害はどんなものがあるのか

台風は、大雨、洪水、暴風、高波、高潮など様々な災害をもたらします。特に7月から10月にかけては、日本に接近・上陸する台風が多くなり、自然災害が頻発します。

30年間（1991～2020年）の平均では、年間で約25個の台風が発生し、約12個の台風が日本から300 km以内に接近し、約３個が日本に上陸しています。発生・接近・上陸ともに、７月から10月にかけて最も多くなります。

気象庁｜台風の発生、接近、上陸、経路

都市部では、短時間の集中豪雨による川の急激な増水や住宅の浸水、地下空間の水没が発生しやすくなります。また、見えにくい側溝に転落する事故も起きがちです。

台風はなぜ災害につながるのか

台風が災害につながる主な理由は、その強大な風力と豪雨を伴う特性にあります。
台風による強風は、建物の損傷、倒木、飛来物による事故などを引き起こす可能性があります。
台風による大量の降雨は川の氾濫、土砂災害、浸水被害などを発生させ、住宅やインフラに甚大な被害を与えます。
そして台風は海面を押し上げ、高潮を引き起こすこともあり、海岸近くの地域での被害が増加することもあります。
これらの要素が組み合わさることで、台風は幅広い災害を引き起こす原因となります。

台風による災害の例

台風による災害は地域によって異なりますが、共通していえるのは、その破壊力の大きさです。台風による豪雨は、川の氾濫や土砂災害を引き起こし、住宅やインフラに甚大な被害を及ぼします。
また、強風は、建物の損傷や倒木、飛来物による事故を引き起こす可能性があります。

最近の台風例として、令和4年（2022年）の台風第14号が挙げられます。

この台風の接近、通過、上陸により、九州を中心に西日本から北日本の広い範囲で
暴風となり、海では猛烈なしけや大しけとなった。また、警報基準を超える高潮とな
った所があった。
風は大分県佐伯市で最大瞬間風速 50.4 メートルを観測するなど、九州から中国地
方及び近畿地方にかけての多くの地点で、最大瞬間風速の観測史上 1 位の値を更新し
た。
また、九州や四国地方では、台風周辺や台風本体の発達した雨雲が長い時間かかり
続けたことにより大雨となり、期間（9 月 17 日から 20 日まで）の総降水量は複数の
地点で 9 月の 1 か月の平年値の 2 倍前後となった。
令和 4 年台風第 14 号による暴風、大雨等｜気象庁 PDF

この台風は、猛烈な強さで九州を縦断し、宮崎県では900ミリを超える記録的な大雨が降りました。
これにより、土砂崩れや河川の氾濫、浸水被害が発生し、人的被害や住家被害が多数報告されました。