台風とは

台風とは 自然災害

台風とは
このブログでは、台風の発生からから台風による影響と台風対策に至るまでを簡単にお伝えしています。
台風の基礎を学びことと、台風対策について興味を持っていただく 第一歩となる情報をまとめました。台風に興味のある方は、まずここから学んでみましょう。

台風とは

台風とは、北西太平洋と南中国海で発生する熱帯低気圧の一種、
アメリカやその他の地域ではハリケーン、インド洋地域ではサイクロンと呼ばれることもあります。
同じものなのですが、地域のよって呼び名が違う現象なのです。

面白いですね。

さらに詳しく書くと、台風と呼ばれる亜熱帯低気圧は、北西太平洋の赤道より北で東経180度より西の領域の南シナ海に存在しており、低気圧域内の最大風速、約10分間平均がおよそ17m/s、風力にすると8以上にもなります。

台風に対して詳しい情報は 気象庁|台風とは を参考にするともっと深く理解できます。

世界地図でみると「2」番が台風と呼ばれる亜熱帯低気圧の活動エリアです。
1のハリケーン、3のサイクロンに比べて狭いエリアだとうことがわかります。

「台風とは」をまとめると、亜熱帯低気圧の1種で、地域性から台風と呼ばれている。ということです

台風はどうやってできるのか

亜熱帯低気圧である台風。
次のくつかの特定の気象条件が重なったときにできます。
ひとつづずみて行きましょう。

海水温度の上昇

海面水温が約26度Cから27度Cになることで台風は発生しやすくなります。
台風が発生しやすくなる理由は、温かい水は上層の空気を温め、湿らせることで、大気中に大量の暖かく湿った空気を供給するからです。

湿った空気が上昇

そして、水温上昇により暖かく湿った空気は上昇し、その過程で冷却されます。
これにより水蒸気が凝結し、雲や降水が形成されます。この凝結に伴って潜熱(せんねつ)が放出され、更に空気の上昇を促進します。

低気圧が形成される

いよいよ台風の誕生です!

上昇した暖かい空気は、地表近くの気圧を低下させ、低気圧となります。
亜熱帯地域にできた低気圧なので、亜熱帯低気圧になるわけですね。

この時、積乱雲ができることで、積乱雲に水蒸気をたくさん含んだ空気が流れ込んで渦ができ、やがて台風へと発達していきます。

台風は強い風雨を伴う熱帯低気圧のことで、誕生した台風は、強力な風、豪雨、高波、そして地域や地形によっては洪水や土砂崩れを引き起こす可能性があります。

ニュースで台風が発生するというのは、この一連の流れによって起こる現象です。
いまは人工衛星の機能が進化しているため、海水温度の上昇で台風の発生予測が可能となっています。

気象庁の日別海面水温で海水に対するサーモグラフを確認することが可能です。

試しに 東シナ海の水温を比較してみます。
上のグラフは2023年7月28日にフィリピン沖で発生した 台風6号 の時の水温
下のグラフは2023年12月1日の水温です。

夏と冬で温度差はあるのですが、水温が30度を超えると台風ができやすくなることがわかります。

さて、ここでお伝えをしている台風でできるまで は「台風はどうやってできる? 台風の大きさ、強さはどうやって決まっている?」でとてもわかりやすく簡単にまとめています。
ぜひ参考にしてくださいね。

台風はどうやってできる? 台風の大きさ、強さはどうやって決まっている?
日本の自然災害 – 災害についてわかりやすく

台風が弱くなる理由は

台風が弱くなる理由 
非常に簡単で「陸地に上陸すること」が理由です


陸地は陸 なので 水蒸気が発生しずらいからです。

台風が弱くなる理由は上陸以外にも考えられます。 台風が弱くなると思われる原因は次の通りです。

海水温度の低下
台風が北方向や高緯度の海域に移動すると、当然、海水温度が低下します。海水温度が約26度C以下になると、台風を維持するのに十分な熱エネルギーが海から供給されなくなるためです。

台風は元々海水温度が上昇してできあがるものですので、海水温度がさがると当然台風は弱くなるわけです。

風のせん断
「せん断」難しい言葉ですね。
これは強い風が高度によって風向または風速が大きく異なる状況のことで、せん断が起こると、台風の構造を不安定にし、台風が弱くなります。

特に、上層にせん断が起こると、台風の上部と下部を分離し、渦が弱まります。

乾燥した空気の混入
台風は湿った空気によって維持されています。乾燥した空気が台風の中心に混入すると、これが雲の形成を妨げ、台風を弱めることにつながります。

地形の影響
台風の上陸に加え、山岳地帯や複雑な地形を持つ陸地に達した場合、台風の流れを乱し、エネルギーが分散されることで台風が弱まります。

台風が弱まる理由をまとめると

  • 海水の水温低下
  • 風のせん断
  • 空気が乾燥する
  • (陸地)の地形の影響

あの恐ろしい台風、とてもデリケートな条件で弱まることがわかりました。
この弱まる理由をみると、人工的に台風を弱めて被害を少なくすることが可能な気もします…と書いていたところ、実は台風を人工的に弱めるプロジェクトが存在していることがわかりました。

参考サイト:気象庁|台風の一生

台風を弱めるタイフーンショット構想

タイフーンショット構想は2050年を目標にすすめている構想で、台風を弱めるだけではなく、台風の脅威を電力に変えて供給するというものです。

Typhoonshot構想│タイフーンショット公式

 ここ数年、台風による大きな被害が目立っている。一回の台風の襲来による保険金支払額が1兆円を超えることもあり(※1) さらに地球温暖化に伴い、その威力は激甚化するとの予想もある(※2)
 2050年を目標に、その台風の勢力を制御、さらにその一部をエネルギーとして取り出すことで、台風の「脅威」を「恵み」に変換し、資源活用することで安心かつ安定した持続可能な社会を実現する。それが「タイフーンショット構想」である。

Typhoonshot構想│タイフーンショット公式

すごい構想ですね。

災害大国である日本だからこそできる新しい資源を生み出す発想ですね。

台風についてまとめ

台風などの亜熱帯低気圧はは地球上が生み出す強力な気象現象の一つと言われています。
台風の発生はブログで書くと単純に見えますが、偶然かつ複雑な自然のプロセスによって決定される現象です。
そしてこのブログでは、台風の基本的な特徴、形成過程だけではなく弱まる原因についてもお伝えしました。

台風のより深い理解は、台風情報のみかたも変わってきたかと思います。
台風を弱めるタイフーンショット構想に期待しつつ、それまでは台風の情報をすばやくキャッチし防災対策に役立てたいですね。

台風への備えとは – 災害についてわかりやすく
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