融雪洪水とは
融雪洪水(ゆうせつこうずい)は、私たちの生活を脅かす春の災害のひとつです。
このブログでは、融雪洪水の基礎知識から、被害を防ぐための対策までお伝えいたします。
融雪洪水とは
春で気温が上昇すると雪解けが発生、その雪解けにより大量の水が発生し洪水となるます。
これを「融雪洪水」と呼びます。
まずは、融雪洪水についての動画をご紹介します。
雪解けでこれだけの量の水が発生するというものです。
さて、近年地球温暖化の影響により、融雪洪水の発生頻度や規模が拡大する傾向が見られます。
融雪洪水においては国土交通省 北陸地方整備局がデータを公開しています。
「融雪洪水」とは雪解けにより川の水が増えることで、流域に積雪地域が多い信濃川では、毎年のように雪解けの頃に水量が多くなります。信濃川と利根川の月別の水量を比べると、利根川は9月に水量が多いですが、信濃川は4月や5月に水量が多いことがわかります。
https://www.hrr.mlit.go.jp/shinano/ohkouzu/bousaic/090430yusetsu.htm
融雪洪水は、積雪が融けて大量の雪解け水が発生することによって引き起こされる洪水です。一般的に、春先の気温上昇によって雪解けが進み、河川の水位が急上昇することで発生します。
融雪洪水の発生には、以下の3つの要素が関係していると言われています。
- 気温
- 雪解け水の量
- 降雨量
気温が上がると雪解けが発生します。積雪の多い地域や年によっては水の量が多くなり、洪水の発生リスクは高くなります。また、降雨量も洪水規模に影響を与えます。
近年、地球温暖化の影響により、降雨量や気温が変化しています。
その結果、雪解けが進みやすくなり、融雪洪水の発生頻度や規模が拡大していると考えられています。
次は融雪洪水の原因について深堀りいたします。
融雪洪水の原因は
融雪洪水の主な原因は、以下の3つです。
- 気温
- 雪解け水の量
- 降雨量
気温
気温が低いと、雪解けが遅くなります。しかし、気温が急上昇すると、一気に雪解けが進み、洪水が発生しやすくなります。
雪解けの気温は 一般的に0℃以上になると表面から溶け始め、さらに上昇すると、表面だけではなく雪全体が溶け始めます。
異常気象により、突然気温が上昇することで融雪洪水が派生しやすくなるということです。
雪解け水の量
雪解け水の量は、積雪量と気温によって決まります。積雪量が多いほど、雪解け水の量も多くなります。また、気温が高いほど、雪解けが進みやすくなります。
雪解けについては雪の量を調べることでわかりそうなのですが、積雪や日最深積雪など気象庁で記録はされていますがどこが多いのかなどは気象庁のデータで推測することが難しく、他の媒体では新潟や山形などと掲載されていますが、参考データが曖昧のですであえてこのブログでは公開は控えます。
降雨量
降雨量が加わると、雪解け水と合わさって洪水が発生しやすくなります。
2021年の降雨量ランキング
ここで注目するところは「新潟」 降雨時間が多く、積雪も多い地域。
ただし時期(何月なのか)が公開されていないため、これだけのデータではコメントを出せないのですが、ここで紹介した国土交通省 北陸地方整備局にある信濃川は新潟県にもかかっているため、公開データーから融雪洪水と降雨量の相関関係がありそうな感じはします。
融雪洪水への備え
融雪洪水への被害を防ぐためには、融雪洪水への備への対策が重要です。
対策については、他の災害と同じですが、念の為にお伝えをすると。
ハザードマップを確認する
ハザードマップは、洪水が発生した場合に浸水する可能性のある区域を示した地図です。
ハザードマップを確認することで、自宅や職場などが浸水リスクのある区域かどうかを知ることができます。
ハザードマップについては国土交通省からハザードマップポータルサイトが公開されていますので、
地図上で確認したり、自治体情報へ直接リンク対策の情報が取得できます。
避難場所を確認する
洪水が発生した場合には、安全な場所に避難する必要があります。事前に避難場所を確認しておきましょう。
避難場所については 国土交通省の国土地理院の国土地理院地図に避難場所を調べる機能があります。
避難場所の確認と経路を調べる|地理院地図の使い方 – 国土地理院
避難に必要な準備をする
避難する場合には、食料、水、医薬品など、必要な物資を準備しておきましょう。
行政からの情報に注意する
洪水発生時には、行政からの情報に注意し、指示に従いましょう。
参考にする自治体はお住まいの市町村または県の防災情報または災害時はトップページに掲載されていますので、参考にしてください。
ハザードマップポータルサイトからも閲覧可能です。
まとめ
春の災害「融雪洪水」
気温が上昇する春先に雪解け水によって発生する洪水です。
近年、地球温暖化の影響により規模拡大が懸念され、融雪洪水発生には、積雪量、降雨量、気温の3要素が関係し、近年は降雨量増加や気温上昇により雪解けが進みやすくなり、被害リスクが高まっています。
融雪洪水の被害を防ぐためには、ハザードマップで浸水リスクを確認し、避難場所や必要な物資の準備をしておくことが重要です。
融雪洪水の発生する北日本(積雪の多い地域)の方は、行政からの情報に注意し、迅速な避難行動を取ることで被害を最小限に防ぐことができます。