雪による災害「雪害」とは?

雪による災害「雪害」とは? 自然災害

雪による災害「雪害」とは?
雪害は、大量の雪が降り積もることで発生する災害です。この記事では、雪害による交通障害、建物被害、停電、雪崩、健康への影響などを詳しく紹介し、雪害への対策についても探ります

雪による災害「雪害」とは?

雪害とは、雪による災害のことで、大量の雪が降り積もることで発生する被害のことです。

雪害には交通機関の障害、建物の損傷、広範囲の停電、雪崩の発生、そして除雪作業中の怪我や低温による健康問題、農作物の被害などが含まれます。
雪害への対応には、自治体の警報に注意を払い、避難や安全対策を講じること、非常用品の備蓄や家屋のメンテナンスを行うことが重要です。

雪害は 「せつがい」と読みます

冬でも災害はあります – 災害についてわかりやすく

雪害にはどんなものがあるのか

雪害、雪が多く降らない地域にとっては、ピンとこない内容ですが、異常気象などで、普段雪が降らない地域でも雪害の可能性はあります。
ここでは雪害について細かくご紹介いたします。

雪害による交通障害

雪害による交通障害はさらに次のように細かく分かれます。
細かく分けてはいますが、総じて動くことができなくなり、人と物の移動・流通障害が発生します。

道路の閉鎖と交通渋滞
大量の降雪により、道路が覆われ、不通になることがあります。これは自動車の交通渋滞や事故のリスクを高め、場合によっては完全な道路閉鎖を引き起こします。

鉄道運行の遅延と中止
雪が線路に積もると、列車の遅延や運行中止が発生します。雪によるポイントの凍結や信号機の故障も原因となることがあります。

空港の運行障害
滑走路や空港施設が雪により影響を受けると、フライトの遅延やキャンセルが生じます。雪の除去作業は時間と労力を要し、航空機の運行スケジュールに大きな影響を与えます。

雪害による建物被害

雪害による建物障害も細かく分かれます

屋根の崩壊
大量の雪が屋根に積もることで、その重みに耐えられず屋根が崩壊することがあります。特に、雪の重みに対して十分な強度を持たない古い建物や、雪国特有の建築様式でない建物では、このリスクが高まります。

雪の除去作業中の事故
屋根の崩壊を防ぐため、屋根からの雪下ろし作業を行います。この除去(除雪)作業中に滑落する。除雪作業自体が事故のリスクを伴います。テレビのニュースとなるほどの事故で、雪国では深刻な事故に繋がっています。

生活用水の障害
雪害の場合は、屋根や排水溝に雪や氷が詰まることで、溶けた雪水の排水がうまく行われず、水漏れや内部の水害を引き起こすことがあります
水道の凍結は、雪害ではなく凍結災害で発生するものです。(豪雪のあと)

雪害の停電被害

雪害が引き起こす停電被害は、主に雪や氷の重みや悪天候による影響が原因です。ここではその詳細を紹介します。

雪による電線への直接的な影響
大量に降り積もった雪や氷の重みが電線にかかることで、電線が断線するか、電柱が倒れることがあります。これが広範囲にわたる停電の主な原因となります。

電力設備の損傷
変電所や配電設備が雪や氷により損傷を受けこれにより、電力供給が中断される可能性があります。
(そんなに多くはないと思います)

寒さによる供給網の過負荷
雪害ではありませんが、寒波により暖房などの電力需要が急増すると、電力供給網に過度の負荷がかかり、局地的な停電を引き起こすことがあります。

雪崩による被害

雪崩による被害は、大量の雪が突然斜面を滑り落ちることによって発生し、特に山間部や斜面地でのリスクが高いです。ここでは雪崩の主な影響についてご紹介いたします。

雪崩による人命
雪崩は最も直接的に人命に危険を及ぼす自然災害の一つです。登山者、スキーヤー、地元住民が雪崩に巻き込まれると、深い雪の下に埋もれ、窒息する危険があります。

建物の破壊
山間部や斜面地に建てられた建物は、雪崩の直撃を受けると大きな損傷や破壊を受ける可能性があります。これにより住居や施設が使えなくなるだけでなく、再建の必要性が生じます。
大雨による建物の破壊もありますが、雪の場合、大雨より頻度が高いと感じています。

雪害と健康の影響

雪害は健康への影響もあります。
そもそも気温が下がると健康へ影響を受けますが、今回は雪を主語でご紹介します。

除雪作業による怪我
「雪害による建物被害」でも紹介しましたが、除雪は雪が多い地域では必要な作業です。
この雪を除去する作業は、背中や肩への過度の負担を引き起こすことと、滑りやすい環境では転倒しやすく、骨折や打撲などの怪我のリスクが高まります。
除雪は死亡リスクのある作業です。

低体温症
雪害で発生する除雪作業または寒冷地での仕事は、体温の低下を招き、低体温症に陥る可能性があります。これは特に高齢者や屋外での作業者にとっておおきなリスクです。
北海道などは建物や公共施設(公共交通)で暖房が完備されているため、身近なところに暖房があるのですが、それ以外の地域で突然の豪雪は低体温になる可能がとても高くなります。
大雪の時は、防寒をより行う必要があります

雪害における対策

雪害に対処するためには、事前の準備と迅速な対応が大切です。
代表的なものをご紹介します。

雪害対策事前準備

  • 除雪用具の準備:シャベル、塩、砂などの除雪用具
  • 緊急用品の備蓄:食料、水、暖房器具、毛布、懐中電灯、予備の電池、携帯用充電器などの緊急用品
  • 車両の準備:スタッドレスタイアやタイヤチェーンを準備し、凍結防止剤やスクレーパーを車内に常備

雪害発生時の対応

  • 情報の入手:気象情報や自治体からの警報を確認
  • 安全確保:外出時は適切な防寒着を着用し、転倒や凍傷に注意する
  • 頻繁な除雪:積雪が重くなりすぎないよう、定期的に除雪を行う
  • 通行路の確保:住居や事業所の入り口、非常口、通行路を常に開けておく
  • 屋根からの雪下ろし:屋根からの雪下ろしを適切に行い、屋根の崩壊を防ぐ

基本、他の自然災害と同じで、準備・情報入手が大切です。
対応については自然災害の種類のよって変わるため、ここであげたものを基本として参考にしてください。

また内閣府などでは雪害についてページを公開しています。

上のサイトも参考にしてください。

雪害も大きな災害

雪害は北日本の災害というイメージがあります。
そのため、北日本以外の人にとって身近なものではないように感じてしまいますが、今回お伝えしたことで雪害のさまざまな影響が伝わったかと思います。

雪害は交通機関の障害、建物の損傷、停電、雪崩の発生、除雪作業中の怪我や低温による健康問題など広範囲に及びます。

冬のシーズンが近づいたらこのページを思い出していただけると幸いです。

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