冬でも災害はあります
冬にもさまざまな災害が発生します。このブログでは、雪害、凍結、低温被害、暖房による二次災害など、冬特有の災害とその対策について詳しく紹介
。冬期の適切な対策を講じることが、これらの災害を防ぐ鍵となりますので参考にしてください。
冬でも災害はあります
災害と言えば、地震を除き季節性災害として大雨や台風など、夏手前から秋にかけて起こる災害と考えしまいますが、日本は南北に長い国。冬でも災害はあります。
特に豪雪や積雪の起こる地域では、交通の乱れ、建物の倒壊、雪崩の危険をもたらすことがあります。
積雪後には凍結、凍結した路面は歩行者やドライバーにとっての事故リスクを高めます。
また寒さは極端な低温は低体温症や凍傷などの健康問題を引き起こす可能性があります。
加えて冬は暖房器具の使用が増え、これによる火災や一酸化炭素中毒の危険も増大します。
冬でも災害はあります。冬は冬期の適切な対策を講じることが、冬期災害へを防ぐこととなります。
冬の災害はどんなものがあるの?具体的には
上の文章でも、冬の災害について文面で紹介をしていますが、より詳しく冬の災害についてお伝えいたします。
雪による災害
冬に雪が多く降る地域では、豪雪や積雪による影響が深刻になることがあります。
雪により交通機関の乱れ、屋根の崩壊、雪崩などの災害が発生します。
検索をすると平成30年(2018年)の消防白書では次のようなデータがでています。
過去10年間(平成20年12月~平成30年3月)、雪害による犠牲者は831人に上っている。特に、近年の要因をみると屋根の雪下ろし等除雪作業中の死者が多く、また、犠牲者の約7割が65歳以上の高齢者である。
2.雪害対策の現況 | 平成30年版 消防白書 | 総務省消防庁
単独のデータとして令和4年(2022年度)では 被害総数は2,500を超えています。
今冬の雪による被害状況等(令和3年11月1日~令和4年3月31日)
雪の災害(雪害)については雪害では、どのような災害が起こるのか | 首相官邸ホームページ で学ぶことができます。
凍結による災害
気温が低下し路面が凍結することで、自動車や歩行者の事故が増える可能性があります。
凍結による災害は雪害のひとつとされることがあります。
凍結は、道路(路面)災害だけではなく、インフラにも影響を与えます。
平成28年鳥取県米子でおきた凍結災害がそのひとつで、凍結で水道が使えなくなりました。
低温による健康被害
雪害や凍結による災害は、物質的な災害ですが、寒さは、物質的なものだけではなく、健康に影響を与えます。
冬の寒波や極端な低温は、低体温症や凍傷などになり健康被害を引き起こします。
暖房による二次災害
寒くなると体を温めるために暖房器具を使います。
ストーブやヒーターなどの暖房器具の利用頻度が高まる、または不適切な利用を行うと、火災や一酸化炭素中毒の原因となることがあります。
暖房器具を利用るると電力需要が急増し、停電や電力供給の問題が発生する可能性があります。
これらは冬に起きる災害の二次災害となります。
冬の災害への対策は
冬の災害に対処するための代表的な対策をまとめてみました。
雪害への対策
- 定期的な雪かきや除雪作業。
- 屋根の雪下ろしを定期的に行い、建物の損傷を防ぐ。
- 必要な場合は雪崩対策として、防護ネットやバリケードを設置。
凍結災害への対策
- 道路や歩道に塩や砂を撒き、滑りを防ぐ。
- 自動車にはスタッドレスタイヤやチェーンを装着。
- 外出時には滑りにくい靴を履く。
低温被害への対策
- 防寒服や多層の衣類を着用し、体温を保つ。
- 屋内では適切な暖房を使用し、室温を適切に保持。
- 定期的な体温測定を行い、低体温症の早期発見を心掛ける。
暖房による二次災害を防ぐ
- 暖房器具は使用前に点検し、異常がないか確認。
- 使用時は十分な換気を行い、一酸化炭素中毒を防ぐ。
- 火災予防のため、暖房器具周辺に可燃物を置かない。
- 非常用のライトや懐中電灯、予備の電池を準備。
- 断熱材や毛布を用意し、暖を取れるようにする。
- 非常食や飲料水を備蓄しておく。
冬も災害対策は必要
このブログでは冬に発生する災害の種類と対策を明らかにしました。
冬の災害の種類は、雪害、凍結、低温被害、暖房による二次災害など、
積雪のある地域では、雪害による交通機関の乱れや建物の倒壊、凍結による歩行者やドライバーの事故リスクの増加、低温による低体温症や凍傷、暖房器具の使用による火災や一酸化炭素中毒など、冬の災害は多岐にわたります。
積雪が少ない地域では、普段気が付かないこと、ここで学んでいただければと思います。